「成功」の反対は「失敗」ではない・・・「行動」しないことだ
こう書いてしまうと、かなり大袈裟ですけど、
子どもたちを見ているとどうしても
「成功」の反対は「行動」しないことだよ、と言ってしまいたくなります
子どもたちは(実は大人もですけど)、なぜ、学んだ学習内容をすぐ忘れてしまったり
勉強方法やスキルを実行に移せないのでしょう?
理由はいたって明確で、
身に付けたことを「繰り返さない」からなのです
繰り返せば身につくことも、繰り返さないばっかりに、その場限りの知識にしかならず
実力として定着しないわけです。
私はこの実力を「武器」と呼んでいますが、
どういう問題にどの「武器」を使って解決していくかを、
瞬時に判断して対処する力が、実力だろうと思うのです。
子どもたちにとって、それは「入学試験」という舞台で発揮されなければなりません。
「入学試験」に合格することを「成功」と言うならば、
「成功」の反対は、「失敗」ではく、明らかに「行動」しないことになります。
かつて、「ゆとり教育」と言われた、宿題のない時代がありました。
この世代を、「ゆとり世代」といいますが(2016年現在の年齢で27歳~13歳)、
彼らは学校で「宿題」を出されなかった世代になります。
「宿題」には2つの意義があると思います。
一つは家庭学習の習慣を付けること。
そして二つ目は「繰り返す」ことの大切さを学ぶこと。
この2つのスキルを学ぶ機会を与えられなかった「ゆとり世代」の子たちは、
「宿題」の効果的なやり方を身に付けているかどうか以前に、「宿題」に価値を持たない傾向があります。
やることを忘れてしまうか、やっても「作業」としか取り扱わないこが少なからずいるのです。
要するに、「宿題」の意味が分かっていないのです。
学力の2極化が叫ばれて久しいですが、それは拡大こそすれ解決の方向性が見えません。
その原因の一つに、「繰り返す」ことができたか、できなかったかが、影響しているのではないかと思います。
ですから、私たち大人は子どもたちに向かって、
常に「宿題はフィジカルトレーニングだ!」と言い続けなければならないのです。
【まとめ】
繰り返し実行することによって、人はそのノウハウやスキルを
修得することができるのです。
多くの人にとっては何かためになる情報や使えるノウハウを聞いたとき、
1回聞いて、それで分かったつもりになってしまうのが普通かもしれません。
しかしこれでは、天才でもない限り決して身につきはしません。
本当にその知識を自分の身にするためには「繰り返し学習する事」
「繰り返し行動する事」が重要なのです。